風の歌を聴け

最近久しぶりに読み返してみた村上春樹さんの2冊です。言わずと知れた村上さんの第一作と第二作です。「風の歌を聴け」が第一作。

2冊は登場人物が同じで関係していると考えられるため、一緒に紹介してみました。読むときも一緒に読むことをお勧めします。順番も間違えないようにしましょう。

ボクがこれらの本を初めて読んだのは10数年前で、その後も何回か読んでいるんだけど、今回も出張に行くときにたまたま家の本棚で見つけて、サクッと読んでみました。

最近の村上さんの作品とはやっぱりちょっと違いますね。若い時に書いただけあって、その若さが文面に表れている気がします。村上さん本人も別な本で書いているように、書きたい強い思いがあって、その思いを必死に文章にしたためた、って感じがします。

これら2作は村上さんがプロの作家として活動する前の作品です。当時は奥さんとジャズ喫茶を経営していて、お店経営しながら、仕事後にこれらを書いたと言われています。

きっとそんなことも関係しているのでしょうが、最近の作品と比べると、少し荒削りな感じがして、それがまた若々しさを出していて、「あの村上春樹さんもこんな時があったんだ」ということを少し感じられる貴重な作品のような気がします。

ボクがこれらを初めて読んだ時、ちょうどこの作品の主人公の年齢と近い大学生とかだったため、なんかすごく共感できるものを感じたのを覚えています。そして、この本を読んだ最近は、そんな自分の大学生時代を思い出しながら、自分も年とっているんだなぁ、なんて考えながら読みました。

1つの本を基準にして自分の定点観測ができる。こんなふうに何年にもわたって読める本って、ステキだと思います。