拝金

元ライブドア社長のホリエモンこと堀江貴文さんの著書です。この原稿を書いている数日前に二審で実刑判決が下されたということで、ちょっと話題の人になっていますね。せっかくだから流行に乗ってホリエモンの本を紹介してしまおうかと思いました。

大多数の人は「ホリエモン=金のことしか考えないあくどい奴」という固定観念を持っていらっしゃることと思います。買収買収で会社を大きくして、球団やフジテレビまで買収しようとして、結果的に証券取引法違反となるあんな事件を起こしてつかまってしまった金の猛者。そしていつも自己中心で、会見の場でもネクタイは絶対締めないなどマナーもわきまえなく、社会人として失格。こういう奴がいるから世の中悪くなってしまうんだ。そんなふうに思っていらっしゃるのではないでしょうか。

もし上記のような情報だけで彼のことを悪者として扱うのであれば、それはちょっと情報が偏りすぎているかもしれません。もう少しさまざまな種類の情報を取得し、吟味したうえで彼に対して自分なりの判断を下すのが公平でしょう。

というのは、最近数ヶ月ボクがよく言っていることですが、テレビや雑誌の情報だけでは判断材料になりにくいという現実があります。彼のこの本を読むとさらにその考えが強くなるのですが、マスコミというのは意図的に情報を操作できる力を持っています。そして、現在はインターネットが普及したことによって、一般の人がテレビや雑誌だけではなく、ネット上で多種多様な情報を手に入れることができるようになりました。そうすると、さまざまな情報源からの情報を自分で処理して判断することが大事になると思われます。

さてさて、で、何を言いたいかというと、ボクとしてはホリエモンの仕事のやり方にはかなり学ぶべきところがあるのではないかと思うのです。彼とボクらゴビーズはほぼ同年代。ボクらが社会の片隅でくすぶっている間、彼は一大の富を築き上げました。確かに結果的に違法となったわけですので、その方法には問題もあるのでしょうが、その部分を割り引いたとしても他の面で参考になる部分が結構あるような気がするのです。

そう思うようになったのは実は最近です。何を隠そうボク自身もホリエモンに対しては前述のような悪い固定観念を持っていました。それが変わるきっかけとなったのがTwitterでした。コラムでも書きましたが311大震災後からTwitterを始めました。その中でホリエモンのつぶやきもフォローしてみていたのですが、毎日読んでいると、どうも彼の言っていることがすごく自然なことのように思えてきたのです。

本人だからなんとでも言える、という考えもあるかもしれませんが、一緒に仕事をしてみたり、長く付き合ったりしてみるとわかるように、毎日Twitter上でつぶやきを見ているとその人の人となりが少なからず見えてくると思います。そこでボクは次第に彼の考え方に共感するようになり、この本を購入するまでに至ったわけです。

内容は彼がライブドアを立ち上げ、捕まるまでの流れをフィクションとして描いた小説です。球団買収、テレビ局買収の話もあります。どこまでが実際の話で、どこまでが作られた話かはわかりませんが、私たちが知っているニュースが出てきますので、臨場感あふれる作品です。ホリエモン本人も言っていますが、かなりスピードを意識した作りとなっていて、主人公の青年の周りがどんどんと変わっていきます。また、これも本人が言っていることですが、要所要所にビジネス上でのポイントがかなりちりばめられています。本人いわく「100個以上は含めた」とのことです。

このような理由から、実際のイベントと照らし合わせて実情を推理しながら読めるという意味で小説として純粋におもしろいと思うし、ビジネスの参考書にもなりえる本だと思います。

ホリエモンは常にパソコンで文字を打ってきただけあって文章も上手です。これくらいの文章を書ける人になりたいものです。

ちなみにボクはこの本を電子書籍で読みました。iアプリとして購入して、主にiPhoneで読みました。海外に住んでいる人にとっては電子書籍は非常にありがたいですね。とても便利なので皆さんも使ってみることをお勧めいたします。