フリー ~ 〈無料〉からお金を生みだす新戦略

日本に休暇で帰国したときに、久しぶりに夢中になって一気に読んでしまったビジネス書です。

他の書評でも同じように書かれていますが、今後ビジネスをする上での必読の書ではないでしょうか。
特にインターネットに関わるビジネスであればなおのことでしょう。

ここ数年、私たちの周りには無料のものが溢れてきていると思いませんか?
いま思い付くだけでも・・・

  • 無料の電子メール
    →使い切れないほどの容量を持つメールアカウントをグーグルやYahooから無料で手に入れることができます。
  • 無料のソフトウェア
    →無料のリナックスOSを使えば、Windowsを買う必要はありません。
  • 無料の雑誌
    →駅やコンビニでは有料雑誌並みのコンテンツを持つ無料の雑誌が手に入ります。
  • 無料の大学の授業
    →アップルのiTunesからは有名大学の授業をタダで受けられます。
  • 無料のインターネット
    →スターバックスなどのコーヒーショップでは無線LANを使って無料でインターネットができます。

グーグルやYahooはアメリカで最も儲かっている企業の一つですし、リナックスに関連する業界は300億ドルの産業だと言われています。
スターバックスの店内は、常にお客さんでいっぱいですし、アップルのiPodやiPhoneは世界中で飛ぶように売れています。

このように無料のモノやサービスを提供していながら、大金を稼いでいる人たちがいます。

その秘密や仕組みを解き明かしたのが本書だと言えます

実は無料のビジネスモデルは今に始まったことではなく、昔からもありました。
無料のサンプルや景品といったマーケティングの手法としてのものです。
これは無料をエサにして売上を上げるためのものでした。

しかし現在の「無料」(本書では「21世紀の無料」と呼んでいる)は従来のものとはまったく違います。
「21世紀の無料」が本当にタダであるということです。
この違いを生み出しているのは「アトム」と「ビット」なのですが、説明すると長くなりそうなので、詳しくは本書に譲ります。
(というか、私にはこれを分かりやすく説明する自信がない・・・)

そして、本書は「フリー経済」に関しての理論書でありながら実践書でもあります。
本書のコラムには「フリー」を活用して、成功したビジネスモデルが紹介されています。
「フリー」を自分のビジネスに今すぐにでも活用したいのであれば、これを流し読みするだけでも、何かしらのヒントになるのではないかと思いました。

本書目次より引用

  • どうして航空料金がタダになるのか?
  • どうしてDVRがタダになるのか?
  • どうして車がタダになるのか?
  • どうして医療ソフトウェアがタダになるのか?
  • どうして株式売買手数料がタダになるのか?
  • どうして講演会をオンラインでタダで配信しても、高額なチケットが売れるのか?
  • どうして電話番号案内がタダになるのか?
  • どうして銀食器がタダになるのか?
  • どうして音楽CDがタダになるのか?
  • どうして教科書がタダになるのか?
  • どうしてタダの自転車貸し出しが成功したのか?
  • どうして大学の授業がタダになるのか?
  • どうして数百万点の中古品をタダで提供できるのか?