カリスマ体育教師の常勝教育

常に思うんですけど、スポーツと仕事ってかなり共通するものがあると思うんですよね。具体的な目標を立てて、達成方法を考え、その方法に従ってコツコツ努力していくあたりが。お客様ともよく話をするのですが、日本人が組織を大切にする考え方というのは、小学校、中学校、高校からの部活動での経験が基になっている部分が多いにあると思います。

実際、日本の場合、スポーツで優秀な成績を残したことのある人は、仕事面でも優秀であることがよくあります。大手企業が大卒新入社員を採用するとき体育会系サークルメンバーを優先に採用するという傾向からも証明されています。

そんな観点で、「スポーツから見た教育」をテーマに書かれた本が本書です。筆者の原田さんはたくさんの本を出版されていますし、講演なども数多く開催されているのでご存知の方は多いと思いますが、これまでゴビ太郎が紹介してきた教育関係の本の筆者同様、やはり教育界では著名な方です。

確か本書が原田さんの第一作だったと思います。荒れた公立中学校を13回の陸上日本一に変えた彼の教育論が詰まっています。その手法・哲学は学校教育界だけでなく、ビジネス界でも大きく注目され、学校教師の指導や企業の人材育成の分野でも多く受け入れられています。

どんな教育、指導でも、スキル・ノウハウ中心の表面だけの教育ではなく、気持ち・心を中心とした内面の研磨が必要であることを改めて実感できます。自分が学ぶほう、教えるほう、両方の立場に立って考えることができ、得ることが多い本です。

2003年に発行された本ですが、考え方に関する内容ですので、現在読んでも色あせません。社員教育、チームビルディングなどにお悩みの方は一読をお薦めいたします。解決法とまではいかなくても、得ることはあると思います。