天才! 成功する人々の法則

 

紹介しておきながら恐縮ですが、上の翻訳ではなく英語の原著「Outliers」の方をKindleで読んでいます。なにぶん英語なので読書スピードが恐ろしく遅いです。しかし、海外に住んでいる場合は電子書籍の方が(届くのが)速くて安いので、原著の方を選んで買ってしまいました。

さて本書の内容です。原題「Outliers」は「標準から外れている位置にいる人々」という意味だそうです。標準から逸脱した天才になるにはどんな条件が必要かということを、統計的な調査結果を元に書かれています。本書にOutliersになるためのいくつかの条件がありますが、中でも印象的なのは「一万時間の法則」。簡単に入えば「量が質に転化する」ことです。ある分野に関して長い時間続ければ、その道のプロになれるというもの。その「長い時間」がどれくらいかと言うと、だいたい一万時間であるとのこと。

一万時間とひとことで言っても、これは結構長い時間です。一日一時間取り組んだとしても、約30年かかります。
毎日8時間でも約3年です。そして一万時間続けるには、本人の努力や根気も重要ですが、それを続けることができる環境も重要というのが著者の意見。プロのピアニストやプロゴルファーは、子供のころから練習を始め、早い段階で一万時間の壁をクリアーしプロとして活躍しています。これは両親の教育方針や家庭環境があったからこそで、環境が大きく影響を与えているといえます。

いずれにしても長く続けることが重要ですよ、ということですが、どれだけ長く続ければよいかという問に対して明確な答えがあることは励みになります。逆に言うと、一万時間を満たないところで、あきらめるのは非常にもったいないことです。

ちなみにこの法則は個人だけでなく企業でも言えるような気がします。新規事業を開始したもののなかなかうまくいかなくても、ダメかどうかは3年(一日8時間として約3年)頑張ってから判断しましょう、ということですね。